第43回日本毒性学会学術年会を平成28年6月29日(水)〜7月1日(金)にわたって、名古屋のウインクあいち(愛知県産業労働センター)で開催させていただきます。名古屋での学術年会開催は、ちょうど10年ぶりとなります。皆様の記憶に残るような年会を目指して全力で準備させていただきます。
本学術年会では、例年同様、特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、一般講演(口頭発表、ポスター発表)などを予定するとともに、若手研究者を対象に優秀発表研究賞も募集します。さらに、日本毒性学会は、日本毒科学会が1981年に発足して以来、2016年が35周年にあたります。そこで、「35周年特別企画」も考えております。また、日本毒性学会学術年会は、例年、学術研究の発表会だけでなく、毒性学研究に関連した企業展示も充実しております。今回も、展示会場では、企業展示とともにポスター発表や休憩コーナーを併設し、研究交流や情報交換の場として、ゆったりとしたスペースを確保しております。なお、学術年会の後日には、第14回市民公開セミナーおよび本学会教育委員会の生涯教育講習会も開催されます。多数のご参加をお待ちしております。
現在わが国では、超高齢少子社会となっており、平均寿命の延伸とともに、「健康寿命」(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)の延伸が求められています。我々の生活環境は様々な化学物質が混在しており、人々はそれらの物質に日々曝露されています。したがって、それぞれの化学物質の「安全性」を複合影響も含めて正確に評価することは、健康増進のために極めて重要であります。そこで本学術年会は「健康増進に貢献する毒性学」をテーマとし、毒性学研究を通じて「ヒトの健康を考える」機会にしたいと考えております。本学術年会のテーマにあわせて、ポスター・チラシに「ヒュギエイアの杯」を盛り込みました。『ヒュギエイアは、ギリシア神話に登場する医神アスクレピオスの娘で、健康の維持や衛生を司る「健康の女神」です。ヒュギエイアは蛇とともに左手に杯を持っていたことから、「ヒュギエイアの杯」は、健康や薬学などのシンボルとして使用されるようになりました。』
本学術年会は、毒性学研究者が一堂に会し、学術交流を深める場であります。名古屋は日本のほぼ中央に位置しており、日本各地からのアクセスもいいですし、会場は名古屋駅に近く、名古屋駅とは地下道(ミッドランドスクエアを経由)でも結ばれています。ぜひ名古屋へお越し頂き、実りある充実した時間をお過ごしください。スタッフ一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。